399974 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

moo-moo-ふぁみりぃ★

moo-moo-ふぁみりぃ★

たったひとつのたからもの

お腹にいるいろりんの異常がわかってからは毎日病院へNSTを受けにいく。夜は家でも心拍を確認するため機械を借りた。夜中は特に胎動のなさが気になり、不安と「生きてるうちに早く産みたい」という思いとでストレスがたまっていた。38週に入った検診で「明日大学病院へ行ったほうがいい。私が予約入れておきますから。入院準備も一応して行ってください。」と先生から言われる。その晩は・・・もんじゃ焼きをした。「2人で食べる夕食はこれで最後だね。」子どもに何か異常があることはイメージできても、家に帰ってこないかもしれないことはイメージできていなかった。


2人でもんじゃを食べながら、前から見ようと思っていたドラマを見た。「たったひとつのたからもの」ダウン症の子とその家族のドラマだ。松田聖子の演技が見たかったのもあるけれど、染色体異常の子が生まれるかもしれない私たちはこれからの生活をイメージしたい思いもあった。そして、親としての思いも知りたかった。見終わって「やっぱり障害があっても親の子への愛情は変わらないね」とほっとしていたら、実家の母からFAXが届いた。

「たったひとつのたからもの・・・今、テレビでやってるよ。ママはいつも~(ぷんぷん)が未熟児だって思われることなく育ってくれたこと、ありがたく思ってます。出産まであと少しだネ。風邪ひかんでネ。」と・・・。ぷんぷんも1350gで生まれた未熟児だった。それも助からないと思われていた子どもだったらしい。母は自分も死ぬかもしれない状況の中で私を産むことを決心してくれた。奇跡的に母子ともに助かったものの母は病気になって不自由な体になってしまった。だから出産を控えたぷんぷんをすごく心配していた。そんな母に「お腹の赤ちゃんに異常があるかもしれない。」なんてことは言えない。どうせ生まれてからいっぱい心配かけるなら、生まれるまで必要以上の心配をかけずに楽しみにしていてほしかった。だから「今、もんじゃ焼き食べながら見てました。生まれるまで・・・生まれてからもきっといろんなことがあって、たくさんの心配なことが起きると思うけど、『2人の子だからたとえ何があっても守っていこうね』と話していたところです。」と返信した。

そして、その翌日・・・いろりん誕生★~びっくりしただろうな☆


© Rakuten Group, Inc.